展望車両からの眺めが最高SL人吉

列車はただの移動手段ではありません。九州を走る列車はデザイン性が高く、社内に乗客を楽しませる仕掛けをしたものもあります。 例えば、熊本県の熊本駅から人吉駅までを走るSL人吉です。大正初期に日本国内で初めて量産された8620形の機関車で、1975年に引退しましたが、JR肥薩線全線開通100周年の2009年に復活しました。鉄道ファンからは親しみを込めて、ハチクロと呼ばれています。黒い煙を吐きながら走る勇壮な姿には、鉄道ファンでなくとも憧れます。車内は1号車と3号車に展望ラウンジがあり、球磨川第一橋梁や球磨川渓谷などの迫力あるシーンを見ることができます。ビュッフェや図書コーナーもあります。 3月から11月の週末や祝日、ゴールデンウィークや夏休み期間中などに運航していますが、乗車を希望する日が決まったら、事前に運航日を必ず確認しましょう。

 

鹿児島タウンからたまて箱でさらに南へ

また鹿児島県の鹿児島中央駅から砂むし温泉で有名な指宿へ向かう、指宿のたまて箱も魅力的な観光列車のひとつです。竜宮伝説がテーマの列車で、白と黒のボディカラーは、浦島太郎が玉手箱を開ける前の黒髪と、開けた後の白髪をイメージしており、海側が白で山川が黒の大胆な配色になっています。景色を堪能するカウンターの展望席を設置するほか、ドアが開くときにたまて箱の煙に見立てたミストが出るなどの仕掛けがあります。いぶたまの愛称で親しまれており、毎日運行しています。鹿児島タウンでひと通り遊んで指宿へ向かい、デトックス効果抜群の砂むし温泉を体験できる人気のコースになっています。